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新年のご挨拶

2018.01.01

あけましておめでとうございます。

昨年は子供の世話に明け暮れたようなところもありますが、出版に向けての活動も諸々しております。

予定外の入院が入ったもので本来のスケジュールがまったくこなせておらず、正直最初は焦りました。が、焦ったって時間は戻らないし、子供のお腹は減るのです。こりゃもうしょうがないな、ということで、最近は逆に肩の力が抜けてきました。

Twitterでもちらりと書いたのですが、私の創作の原初の動機は「命」にまつわるやるせなさと怒りです。

ひとはなぜ生まれ、なぜ死ななくてはならないのか。

恐怖に満ちた矛盾に思えたそれをどうにか吐き出すために、私は小説を書くことを覚えました。十代のころは動機ばかりが重くて筆が追いつかず、二十代半ばでいくらか筆が追いついた――と思ったころにデビューが決まり、その後はなんとなくデビュー時のテーマと地続きのものを求められ――結局デビュー後十年くらいそのテーマで書いてしまったのですが、薄々気づいてはいたのです。

私はもう、原初の創作動機とは遠いところにいる、と。

一年ほど、子供という得体の知れない闇の中からやってきた生き物と対峙してみて、命というのはただの「生活」なのだと思いました。戦うべきものでも、打ち倒すべきものでもないのです。

こうなるとずいぶんと心持ちも変わってきました。これが一体どのように書き物に影響してくるのかはわかりませんが、よい結果になるといいなあと思っています。

今年の目標は、なんらかの形で創作物の告知なり、出版なりにこぎ着けることです。

まだ少々お時間頂くことになるかと思いますが、どうぞ、気長にお付き合いください。