「有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿」発売中＆重版

こちらでは大変ご無沙汰しております！
ご無沙汰しているうちにちまちまと本が出ました。

まずはこの本のお話。

 

2020/4/17刊「有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿」
集英社オレンジ文庫（装画：カズアキ）

社交界で浮名を流し、風雅と博物学を愛する有閑貴族エリオットには、もう一つの通り名があった。それは幽霊男爵――。沈黙の交霊会、ミイラの呪い、天井桟敷の天使……。オカルト事件に目がないエリオットの元に舞い込む不可解な事件。だが「謎」から闇を拭うと隠された想いと切ない事情が見えてくる。幽霊男爵が美貌の助手コニーを従え、インチキ霊能者に挑む！

 

初の「ヒストリカル」オカルトミステリーです。
いままであえて避けてきた現実世界の「過去」のお話で、舞台はヴィクトリア朝ロンドン。
オレンジ文庫の読者さんたちはお手の物だろうと思って選んだ舞台ですが、むしろ私が置いて行かれないように必死でした……。本を積んでも積んでも書ける気がせず、結局右も左も分からない状態で書いたのですが、イギリス在住の方にも楽しんでいただけたようで何よりです。

この本が出たのは、コロナで休業要請が出ていた4月。
初速は「ない」と言ってもいいような惨状だったのですが、皆さまのご尽力、応援のおかげで盛り返し、どうにか重版までこぎ着けています。

というわけで、続刊も出ます！
こちらは2020年12月18日。もうすぐですね。

最高の装画も上がっています！
「見える」男、エリオットと、元手品師の助手、自称「人形」のコニー。
二人のこの先を、どうぞ見守ってやってください。